衣・食・住

 

 

2-植物の恩恵を得る暮らし

 

 

私たちの身体は、常に衣服を着用することによって守られています

 

 

 

 

そして、毎日食べているもので身体を作ります

 

 

 

 

そして雨風を凌ぎ、快適に寛ぐことができ、そして安心して休むことができる居場所があります

 

 

質の良い質素な暮らし

 

衣・食・住とは、本来命を繋ぐ為の活動であり、自然のなかでの共存生活のことなのです

 

 テクノロジーの進化により十分に欲求を満たしてきた私たちは、これからより高い知識と意識を持ち、

 

ストレスを無くす為の質の良い質素な生活を作り上げなければならないのです

 

そして家族や友達との繋がりを大事に、複合家族社会へと進展する事が望まれます

 

人間はそもそも集団で助け合いながら生活する生き物なのですから

 

 

大昔は動物の皮を鞣して衣にし、寒さをしのいだのが、衣の始まりで、身体を保護することが目的でした。写真の半纏は木綿に藍染をしていましたが、紺色が綺麗、とか色が落ちた感じがいいとかが理由ではありません。藍には色々な効果・効能が含まれているのです。防虫性、抗菌消臭性や抗酸化作用に優れているので、毎日着るものとして最適だったのだと思います。そして保温効果もあるので、冷え性や肌荒れ、汗もなどにも効果があり夏にも冬にも適したのです。衣は自己の主張の為などファッションとして進化してきましたが、日常着は毎日肌に直接触れるものです。自然に近い方が絶対に良いのです。質の良い質素な生活は、植物によって作られるのです

 

 

江戸時代、庶民の着物半纏などは、多くが藍で染められていました。

藍はエジプトのミイラに巻かれた麻布を染めるなど抗酸化効果、防虫・抗菌・防臭に優れまた身体を温める効果もあったようです。

今ではお洒落な藍色が実は色々な意味のある暮らしに必要な色だった訳です。

一汁一菜が丁度いい、と言います。

質の良い質素な食事は生活の原点です。

ただ、これは昔ながらの質素な食事例です。グルメな現代はスーパーに買い物に行っても商品が溢れています。リーズナブルで美味しいものが選びきれないほど並んでいて、食べたいものを自由に選んで食べることができるので、栄養が偏り栄養失調になるケースも。それから昔は高価だったのに、随分と安くなったね、なんて食べ物は要注意!遺伝子組み換えや添加物が使われていて、違った”食べ物もどき”になっているかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

質素な食事という意味で一汁一菜という言葉が使われます。

ご飯・汁物・おかずというシンプルな献立の中で質の良い食材でしっかりと栄養源を取り込み、腹八分、または腹7分を基本とすることです。満腹感は老化を促します。空腹感は成長ホルモンを活性化するのです。

 

心が落ち着き身体を休める唯一の場所が我が家ですね。

入浴や睡眠をゆったりとできること。そして移住空間そのものが安全・安心であることが第一で、五感を刺激し心の休息ができる場所でなければなりません。

我が家はプライベートな空間ですが、外ばかり気にしないで内側から見直してみましょう。重要な”水”や”空気”は?1日の約3分の1は睡眠をしますが、パジャマや寝具は?

それだけ関わることの多い”事”にはケミカルではなく、絶対に植物の力なのです。冷たい井戸水が汲めたり、冷んやりした畳、除湿効果のある漆喰や障子などなど、、、

”事”から作り出した知恵をこれからの100年どう考えるか、です。

 

木材や漆喰、畳、和紙など全て植物や自然物から作られ、湿気を取り空気の浄化を促し、空気の流れを良くすることは、暮らしの環境として最も適しています。

そして庭があって植物があることでマイナスイオン効果をもたらし健康的な心と身体を作ります。


3 -霽れと褻と言う世界観の重要性

 

それは時間論を伴う日本人の伝統的な世界観の事であり、生活バランスを取るためのテクニック


日常と非日常を表し、よって暦とは密接な関係にある物なのです

 

日常は質素な食生活で健康を保ち、たまの祝い事などで飲み食いをしてストレスを溜めないということ

 

昔はこれが絶妙なバランスで行われていたのです。

 

極めて合理的で持続可能なライフスタイルは、是非見習う必要があります。

 

 

 

霽れ

表立って晴れやかな事

 

公・非日常  折り目・節目のこと、

年中行事や儀礼や祭り

 

お正月やお盆  結婚式や七五三など

 

 

 

年中行事や祭り事の意味を重んじ

自然との交わり方を考えることが大事

 

普段・日常全般を指し、

一年の殆どの時間は褻となる

 

 

核家族より複合家族の必要性

 

子育て・扶養・介護・ぺットへの愛情

 

邑・村・町規模でのお互いの繋がり、

助け合いによって発展していく

 

穢れ

忌まわしく思われる不浄な状態

 

死・疫病などによって生じ、共同体に

 

異常をもたらすと信じられ避けられる

 

 

死・病気・怪我・不浄


 

現代は、日常と非日常の境がなくなってきつつあります。

暮らし自体が豊かになったことによって、非日常的要素を毎日の様に取り入れる事ができてしまった訳です。

霽れの日に目的を持って着用する服、特別な行動の時に必要な着用する服、をファッションとして日常に取り入れてしまい、

特別な時にしか口にしなかった様なご馳走を、経済の発展のために多くの人々が手に取りやすいような安価なものに作り変え、

プチ贅沢感を味わうためにコンビニなどで簡単に手にする事ができる様にしたわけです。

当然質を落とし、何々風のものを作るわけですから身体に影響の出るものなども含まれる様になるわけです。

多くの人々が見た目に満足すれば、質のことを気にしなくなったという事で しょうか。

 

仕事をするということは、昔であれば農民や漁師が主でしたが、今ではビジネスマンが主体となりました。

人との接触も増え、会議やランチミーティングなど、きちっとした身なりが要求される様になったわけです。

昔は現代の様な物の溢れた裕福な生活ではなかったわけですから、食事も一汁一菜と言った様にシンプルで効率の良い栄養の取り方をしていた様です。なんでも手に入る現代はシンプルに考える方が難しく、自分にもう少し厳しく考える事ができるか否かで身体の質が決まってきます。我慢しないことに慣れきっている我々が、どこまでストイックになれるか。

貧乏から這い上がっていくよりも難しい事かもしれません。

そして、ファストフードやファストファッションなど、簡単い手に入るもの(安価でファッショナブルなもの)が、殆どの人々の生活の基盤になりつつあるのです。これによって私たちの暮らしは格段に裕福になった様に感じますが、果たしてどうなのでしょう?今までお話をしてきたことを聞いていただいていたのでしたら思うことがあるはずです。

私たちはどの様な事に注意しなければならないのでしょうか。

よく「格好から入るのが好き」なんていう方がいますが、手っ取り早く形を作りたいという事で、それでは自分の生活の中での「事」を解決することはできません。

「格好良かったから買ってみたけど使えないや」と言った言葉をたまに耳にします。見た目に囚われずに、そのものがどの様な「事」を解決するものなのか、そしてそのものがどの様にして作られているのかを知らなければなりません。

そうする事によって、自分の身体を守り、家族を守り、環境全体を守る事になるのです。

 

 

 

今の世の中は生産と消費を繰り返していて、それがドンドン加速度的に早く、そして大きくなっているのです。

安価にものを作る事によって消費者である私たちは購入しやすくなり、それがお洒落でありおいしいのであれば多くに人々に広がります。大量に生産すればたくさんの流通が起こりますが、そうすればそうする程廃棄料も多くなるのです。

原材料も大量摂取できるものに変えていく事になります。

本物を追求する様なもの作りをする方々も増えていますがごくごく一部の話ですね。

一時的な欲求を満足はさせますが、100年スパンで先を見た時、問題点しか見えないのです。

 

 

 

 

 

 

 

自然界とともに霽れと褻の世界観をきっちりと持ちながら質の良い質素な衣・食・住を営むことが

 

これからの暮らしに必要なことだということ、お分り頂けましたでしょうか?

 

まずは私達自身の考え方をしっかりと整えなければなりません。

 

そうすれば

 

自然の持つ力は私たちの暮らしそのものを豊かにし、生きていく上での希望と幸福感を与えてくれます

 

植物たちは自然と私たちとを繋ぐ大切な友達なのですから