霽れと褻

Balanceでは『褻の日』という世界観を見直すことが、これからの安心した100年を送るための一つの条件と考えているんです。

生活の殆どの時間を占めるのが『褻の日』です

『霽れの日』は、特別な日のことですから月に何回かあればいいところです。

要するに霽れの日を楽しみにしながら毎日の褻の日を質素に送るのですね。

これが日本の民俗学者 柳田國男 が見出した日本人の伝統的な世界観です。

 

ところがどうでしょう

今では全く逆な感じになっていませんか?

昔の特別な日にしかできなかったような事、祭り事やお祝い事、餅や赤飯、白米、尾頭付きの魚、酒など

これらは日常では飲食してないんです。そのための噐もですね。

しかし

昔のご馳走だったものを今では毎日と言っていいほど普通に食べてませんか?

 

お祝い事と言ったら、毎週のように週末がきて自分へのご褒美だったり、プレミアムフライデーなんて日も最近はできてしまいました。

もっとすごいことは休日です。

祝日といいうのは必ず意味があって祝日なんですよね?

その日が祝日である意味があるわけです。

しまし、最近は祝日を簡単に移動しちゃってませんか?

自分たちの都合に合わせて。

日曜日が祝日とかぶったら月曜日を祝日にしたり、火曜日が祝日だと月曜日も休みにして連休にしたり、月曜日に移動しちゃったりして、祝日の意味がわからなくなっちゃいます。

まぁ、これは置いといて、、、

 

言いたかったのは、霽れの日と褻の日の境がなくなってしまったんじゃ無いかって、、、

 

 

普段の生活がどんどん科学まみれになっていって、たまに海や山に出かけて自然を楽しんでいますね。

全く逆転しちゃいましたね。

やっぱり人間は自然の中から生まれた生物です。科学まみれでは厳しいんですよ。

科学まみれな生活は、一見おしゃれで便利、幸せな生活を送っているように見えますが、それは表面的なものばかりなのです。

身体の中では化学物質によって炎症を起こしているのです。

食べ物も、着るものも、そして家そのものもです。

そこで使われているいろんなものが私たちの身体をじわじわと蝕んで炎症を起こさせているのです。

 

しかし、私たちはもうこの便利な暮らしを手放すことはできないでしょう。

良くないとはわかっていても、やめられないでしょう。

 

政治も経済も産業も消費も、そして廃棄も そう簡単には変えられませんね。

 

だから、今の流れをあまり変えずに、植物たちと手を組むんです。共存・共栄するのです。

彼らに助けてもらわなければならないのです。

 

そうすれば、知らず知らずのうちに起こっている身体の中での炎症に関する問題や

環境に関する問題が変わってきます。

 

身体の炎症を抑える事ができれば、アトピーやアレルギー、花粉症、癌などで苦しむ事が減ると思います。

環境に関していえば、地面をコンクリートで塞いではいけません。

もっともっと木々に囲まれる暮らしを作っていけば、温暖化のような異常気象にも歯止めがかけられます。

40度に迫る日が続いていますが、土のあるところに行って見てください。

気温は高めでも爽やかなはずです。

 

土とはどうやってできているか考えたことありますか?

岩が砕けただけでは土にはなりません。バクテリアや苔や動物、植物の市街が溜まって砂と一緒になり、そこに水や空気などが働いてだんだんと土になって行くのです。

花や木はこの栄養でまた育つのです。

その土をコンクリートで固めて塞いでしまったら、自然の連鎖が途切れます。

異常気象はそれに対する自然の怒りですよね。

 

住宅地の戸建ての家って、狭い庭を全てコンクリートで絡めてしまっています。

緑がほとんどありませんね。

こんな家に住むんならマンションでいいでしょ、って思います。

我が家の近所も悲しいかなこういった住宅が増えてきました。

元々は土がたくさんあって緑も多かったのが好きだったんですが。

最近ちょっと嫌になってきたんですよね。